塚口町の家

STORY

土地探しから始まった住宅。敷地は東側を接道し、南北が接近した隣家で、西側は10mほどの小さな川及び道路に面している。
計画は、東側の光をプライバシーを意識しながら取り込み、西側の解放感を、西日を避けながら程よく囲み込むことで享受した。
内部は、今後家族が増え、子育てに都合がよいような平面計画をしつつ、将来的なライフスタイルの変更に対応できることを、意識した計画。

家づくりのきっかけ・クライアントの要望

クライアントは所有のマンションに住んでおられ、2人目のお子さんが生まれたことを契機に、戸建て住宅を考えることとなった。
のびのび、生き生き、周りに気兼ねなく暮らせることが大前提で、その上で、白を基調とした、柔らかな、優しい、落ち着く空間が求められていたと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

見どころや工夫したところ

必要とされた部屋は寝室、子供部屋3部屋、ご主人の自宅での書斎兼奥様のライフワークのアトリエ、遠方のご両親の宿泊用の和室、
ご主人の趣味のロフトスペースなどの個室群と、大きなファミリークローゼット、家族で使うLDK。子育ての最初10年、子供が成長し思春期の10年、
子供が巣立った後の10年以降と3期に分けて想像しながらのプランニングの提案を行い、すべての部屋を完全個室化するのではなく、
一方でオープンになりすぎない、程よい距離感をクライアントと相談しながら決定させていただきました。

事例の進み方

土地探し段階から進めていたため、概ねのご要望を伺って、クライアントが探してきた敷地に対して可能なこと、良い点悪い点などをアドバイスするところから始まり、
いくつかの案を打合せを進めながら、模型やイメージをまじえて、ご提案させていただきました。

 

施主の感想

引き渡し後、お伺いするたびに、「不満なところがほとんどない。」「天気のいい日の朝の光がとってもきれいで感動!」とクライアントからは、
お褒めの言葉をいただいて大変うれしく思っています。

 

 

印象に残っていること

敷地は西側が開けていますが、関西特有の西日の強さが気になり、それを遮るように、西日遮蔽壁を設けつつ、西側の開けた公共空間に対しての抜けを確保するため、
その高さの調整に、何度も何度も現場でクライアントと確認したことが印象に残っています。その甲斐あって、絶妙な高さ加減になったと言っていただいています。