先日、奈良県の東吉野村に山をお持ちの製材販売の社長さんの案内で奈良まで行ってきました。主に吉野杉の化粧材をあつかっておられて、赤身材、源平材は色味がとってもきれいで、目も細かく、さすが吉野材という感じでした。また、ここの材料は天日乾燥を十分した上で、仕上げに人工乾燥をゆっくりしているとのことで、製材したあとの匂いもとっても良くて、檜とはまた違った安心感を与えてくれる匂いです。
住まいにかかる費用は昨今、多岐にわたり、なかなかこういった素材に目を向けてもらえないのですが、今回、久しぶりに、山歩きもさせていただいて、山の手入れをされている方(やまいきさん)の話を聞いて、なんだろう、小さな苗から育った80歳、100歳を超える杉や檜の大木、植えた人はその木が切られるところを見ることなく山から降ろされ、住まいの一部となり、30年、40年、50年と人間の生活を支えるという大きな時間のストーリーを考えるとなんだかとっても、ワクワクする住まいのロマンを改めて認識しました。
こういった本物の素材を生かした家づくり、もっともっとやっていきたいと思った一日でした。