玄関前のアルコーブのデザイン

  • 2017年7月26日

先日写真撮影をした山坂の家。 敷地は35坪程度、3方を道路に囲われた大阪市内の住宅です。 採光の確保はしやすいのですが、敷地がそれほど大きくないので、 逆にプライバシーの確保や、防犯性の確保が難しい。

さらには駐車場を確保したら庭といえるスペースの確保もなかなか難しい。 そんな条件の敷地です。

住まい手の家族構成はご夫婦とお子さんが4人、それなりの床面積も必要なので、 必然的に3階建。 まだまだ育ち盛りの子供さん、自転車もたくさんいることや、 地域とのコミュニケーションもおのずと必要になります。

そんな、こんなを解決するために、1階は比較的防犯やプライバシーを確保するために 少し閉じた感じにしつつも、玄関の前を積極的なコミュニティのスペースとしてベンチを設け、 自転車も窮屈にならずにおける場所を設けています。 そして塀や柵を設けず、逆に緑を提供するオープン外構に。

3方を道路に囲われているとはいえ、前面道路の幅員も4m。 隣家も法令いっぱいに建築しているために街区としては窮屈な感じは否めない。 あえてオープンにすることで、3方道路のおかげで、街区にゆとりや、抜け感、 この暑い夏は特に植栽による清涼感を提供出来たのではないかと、、、

家づくりはこんなことも考えながら計画しています。