風の道、光の筒

  • 2006年6月30日

今日は朝から森小路の現場。
真夏さながらの暑さで、温まってしまった車内は、なかなか車のエアコンが効かない。汗が噴出てくる。しかも新御堂は渋滞。たまらない。
10分遅れて店舗デザイナーでもあるクライアントの事務所に到着。世間話もそこそこに早速、歩いて5分ほどの現場に向かう。
今日の現場は大工さん1人でコツコツと仕事をしていたので、なんだかのんびりした雰囲気だった。そこでクライアントと大工さんとで納まりの打ち合わせ。
ふと気づけば、すがすがしい風が建物の内部を抜けていく。外は30度はありそうな暑さで無風だったのに、以外にも中は涼しい風が。


以前、このブログでも紹介したように、この家は敷地20坪に建つ間口2間、奥行き6間強の木造3階建てである。そのため短手方向(間口方向)の構造壁がきわめて重要でこの住宅の場合、その構造壁を間口方向に対して直行方向に4枚中央によせて配置し、壁の両サイドを、風と光の抜けとなるように計画していた。
写真は2階リビング南側から北側を向いた眺め。北側の隣地の緑が気持ちいい。
今日のように外はほぼ無風なのに風が抜けたのは、日当たりのいい南側の外気温と北側の日影の外気温との温度差により、気圧差が生じ、空気が動いているためだと思われる。これは京都の町家の坪庭を介して風を抜く仕組みと同じで、この家の場合、この坪庭の変わりに隣家の庭と緑の力を借りている。
ひとまずは気持ちのいい風道はうまくいったようだ。
また天井に設けたトップライトからは、きれいな光が落ちてくる。ちょうどこのトップライトの下がキッチン一体のダイニングテーブルなのだが、これもまた気持ちよく朝ごはんが食べれそうな場所になりそうだ。ちなみにこのトップライトの筒は、屋上テラスに突き出ていて、それがガラステーブルとなるように計画されている。(これについては次回紹介します。)